ほーせん@トップページリンク集素材部屋CAD編素材部屋Excel編SABOの用語SABOのツボ在庫処分場ギャラリーメール/掲示板更新履歴/サイトマップ

砂防ダム(土石流対策ダム)を計画する場合のポイントとなるものを紹介していきたいと思います。
もし、このページの内容で何か疑問や指摘等ありましたら、メールや掲示板にお願いします。
技術的な質問に関しては、バーチャル建設コンサルタント(太田ジオさん)の砂防会議室へお願いします(^^)
(注)平成19年3月より基準が改定されています。当ページは平成18年度以前の記述です。
新指針に関してのQ&Aは、国土技術製作総合研究所のこちらにあります。

砂防ダムとは、多目的ダムなどの貯水ダムと違って、土砂災害を未然に防止するのが目的のダムです。
コンクリート製の不透過型ダムなどが一般的に多く見られます。(下の写真)
 

●土石流対策ダムの種類
透過型と不透過型
砂防ダムには、大きく分けて透過型と不透過型があります。
不透過型とはダム上流部に常に土砂を貯めておき(もちろん貯めてなくてもいいんですが)、河床勾配を緩めることで土石流の流速を減らし、土砂を捕らえるものです。一方、透過型の場合は災害に至らないような中小の出水時は、土砂を下流に流し、災害となる土石流が起きた時などに効果を発揮できるものです。
一般に透過型のほうが経済的と言われます。
     
 
透過型砂防ダムの代表例
(左がコンクリート式スリットダム、右が鋼製枠型スリットダム)

●使用材料による違い
化粧型枠と残存型枠
化粧型枠とは、コンクリートダムの表面に凹凸をつけ石積み風にする型枠のことです。再利用可能なものとそうでないものがあります。
残存型枠とは、その名のとおり型枠自体が堤体の一部として残るものです。廃材がでない、足場が要らない、安価である、などの特徴あります。
     
左が化粧型枠工法、右が残存型枠工法

ダブルウォール形式とコンクリートブロック形式
砂防ダムを構成する材料には、上記のコンクリートダム以外にもダブルウォール形式とコンクリートブロック形式があります。
ダブルウォール形式のダム表面は鋼材などを使用し、ダム内部には現場で発生した土砂などを利用します。残土を有効利用できるほか、比較的軟弱な地盤にも対応できます。
コンクリートブロック形式は、出来上がりの見た目は化粧型枠のコンクリートダムとあまり変わりませんが、ダムの表面を構成するのは、大型のコンクリート製のブロックです。内部にはコンクリートを流し込むのが一般的ですが、最近では現場で発生した土砂にセメント固化材を混ぜたソイルセメントなどを利用できる製品も考えられています。
  
左がダブルウォール工法、右がコンクリートブロック工法





▲このページのトップへ
工事中時々、追加工事します(^^)作業中